王子様はイジワル転校生!
目を細めながらクスクス笑うルーに、ホッとしつつ、両手でクシャッと頭を撫でた。



「く・工藤君が昼ドラ見るなんてちょっと意外…」


「たまたまだ。まぁ、それなりに面白かったけど。
…もし、何か言われたら俺に言え。な?」



何かあれば守るし、俺はお前の味方だから。



また頭に手を乗せて笑って言ったら、ルーは微笑みながら小さく頷いて、また涙を流し始めた。



「工藤君…っ。ほ・本当にゴメンねっ…。あんな態度取って、いっぱい傷つけて…っ…、す・凄く嬉しかったのにっ、本当にごめんなさい…っ…」


「ルー、いい…」



また顔を覆うとしたルーを抱き寄せて、強く抱き締めた。



「信じねぇって言っただろ」


「で・でも…っ…」


「もう、いいつーんだよ」


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