王子様はイジワル転校生!
本当は…言わないだけで嫌われたのかと何度も思った。


でも、“信じない”と言ったにも拘わらず、そう思う自分がスゲーハラたつから思った回数だけ掻き消した。


今日だって情けねぇが、来る、来ない、って気持ちが半々だったな…。


俺も、ある意味、怖かった。




「く・工藤君…っ」


「ん?」



頭をポンポン撫でながら返事をすると、ルーがまたボソボソ喋りだした。



「わ・私っ…本当に嬉しかったの…っ…。解ってても嬉しくてっ…」



………おい、ル・ルー?


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