王子様はイジワル転校生!
ワザとじゃないけど、先に言ってみただけ。


それをあえて言わずそう聞いたら、工藤君は眉間にグッとしわを作った。



「ふと思ったんだよ!そんだけだ」



…へぇ〜。
ふと思ったけど、男のヘアメイクさんか気になったんだ〜〜。



「…ムフフッ…」


「……おい」



工藤君がギロッと鋭い目をして覗きこむ。



「何、ニタニタ笑ってる…。何か他の事を話せ!!」


「えぇっ!ほ・他の事…っ!?」



何だろ…何だろ…。


ポリポリ頭を掻く工藤君をチラチラ見ながら考える。



…………あっ!


散々、話してるけど、コレは話してないっ!!



「ねぇ、工藤君って誕生日いつ?」


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