王子様はイジワル転校生!
ガラーッとドアが開くと誰も降りる人は居なくて、ドーッと一気に人が入ってきた。


するとボサボサヘアーのおじさんが私と彼の間に入り込もうと



……や・やだ。


おしりを少し突き出しながら下がってくる。
すると急に



え・えっ!?


彼は私との距離を詰め、おじさんを自分の横に立たせた。


認めたくないけど、おじさんは残念そうな顔をしながらチラッと彼の背中に顔を向ける。



ち・近いけど、上を見上げて、ありがと・と目で訴えると




「あ?」



イライラ口調だし、目も恐い……。



「い・いや、何でもないです」


< 44 / 352 >

この作品をシェア

pagetop