王子様はイジワル転校生!
朝礼が終わるとどんどんクラスメイトが周りに集まってきて、私は朱里の席に避難してきた。
すると朱里は、背が高いからって理由で部活に入るとしたら…と私に聞いてきた。
「ねぇ、どっちだと思う?バスケかバレー」
「えーどっちでもない。帰宅部」
スポーツなんてしそうにない顔してるし。
言うと朱里はクスクス笑い、窓側の一番後ろの人だかりの隙間を見て、目を細めてニコーと笑った。
「カッコいいよね~」
「そう、だけど……」
意味もなくにまれたし。
性格はきっと最悪なはずだ。現に今だって素っ気ない態度。
「あ!朱里~」
「ん?何?」
「霧島君と比べたらは?」
耳打ちで聞いてみた。
「そんなの決まってる!霧島君!」
「そっか!」
即答の朱里に思わず微笑んでしまう。
霧島 浩司君。
私達と同じクラスで、朱里の好きな人。
サッカー部で1年の頃から好きだと教えてくれた。
今日はないけど、時々寝癖があると凄くキュンとしちゃうらしい。
『ルイも好きな人ができたら分かるよ。
小さな事でもキュンって!萌え~だよっ』
そう朱里は言うけどはたして本当なのだろうか…。
小さな事でもキュン。
その体験が私にはない。
すると朱里は、背が高いからって理由で部活に入るとしたら…と私に聞いてきた。
「ねぇ、どっちだと思う?バスケかバレー」
「えーどっちでもない。帰宅部」
スポーツなんてしそうにない顔してるし。
言うと朱里はクスクス笑い、窓側の一番後ろの人だかりの隙間を見て、目を細めてニコーと笑った。
「カッコいいよね~」
「そう、だけど……」
意味もなくにまれたし。
性格はきっと最悪なはずだ。現に今だって素っ気ない態度。
「あ!朱里~」
「ん?何?」
「霧島君と比べたらは?」
耳打ちで聞いてみた。
「そんなの決まってる!霧島君!」
「そっか!」
即答の朱里に思わず微笑んでしまう。
霧島 浩司君。
私達と同じクラスで、朱里の好きな人。
サッカー部で1年の頃から好きだと教えてくれた。
今日はないけど、時々寝癖があると凄くキュンとしちゃうらしい。
『ルイも好きな人ができたら分かるよ。
小さな事でもキュンって!萌え~だよっ』
そう朱里は言うけどはたして本当なのだろうか…。
小さな事でもキュン。
その体験が私にはない。