小春日和


辺りがだいぶ暗くなった。

「あ゛~疲れた…帰るか!」


そう言って夏目先輩と私は帰ることにした。



夜空は宝石を散りばめたようにきらきらしていて本当に綺麗だった。
私はずっと上を見ながら歩いていた。



「ハル!上ばっか見てるとぶつかるよ」

「え?……ぅわっ!!」


あと数cmというところ。
危なく電信柱にぶつかるところだった。


「おっし~い!!」

「あぶなッ!夏目先輩!気づいてたなら言ってくださいよ!!」

「だってあまりに夢中なんだもん!星好きなの?」

「特に好きってわけじゃないんですけど…そういえばこうして見たことなかったなって思って…」



知らなかった。
こんなに夜が綺麗だったなんて。




「綺麗だな…」

「はい……」







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