小春日和


「だから…部活行くの…少し怖い……少し…ね」


ははっと笑ったけど叶絵は寂しそうに私を見た。


「夏目先輩だからでしょ?こんなに苦しいのは…」


「………へ?」


思わず間抜けな声を出してしまった。



「中学の時も一度だけあったよね??そのときのハル…別にどう思われようが構わないって感じだった」




感じだったっていうか、ホントにそうだった。


中2の時、私と叶絵、そして同じクラスの盛田さんと私の家で宿題をしに来ていた。

詳しく言えば、盛田さんが私の家でどうしてもやりたいって聞かなかったからしょうがなくOKした。それを聞いた叶絵は心配でついてきてくれた。

別に盛田さんとはそんなに親しくなかったけど、やっぱ親しくなりたかったのかな…



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