小春日和
~叶絵side~
ハルが泣くなんて…余程辛かったんだなって思った。
ハルを落ち着かせようと背中をさすっていると、教室のドアに人影が見えて消えた。
あれって……
「ハル、ちょっとハンカチ濡らしてくるから待ってて!」
「……うん」
ホントは一人にさせたくないけど……
私は教室を出てすぐにその人影らしき人を見つけた。
やっぱり……
その人は予想してた通りの人だった。
階段を降りているところに上から声をかけた。