小春日和
「知り合い??」
「いや違います…たぶん…暗くてよく見えませんでしたけど」
転入って言ってたよね…
何年だろ…
――――ズキッ!!!
「―…っ!!」
突然膝の痛みに襲われた。
「ハルちゃん!?どうしたの??」
慌てて穂波先輩が駆け寄ってきた。
「大丈夫です…ちょっと急に膝が痛くなって」
「怪我??」
「いや……古傷…」ボソッ
「え?」
「いえ、何でも!!大丈夫です!!治りました」
「そう…」
膝の痛みは家に帰るまで治ることはなかった。
そしてこの痛みと共に、私の忘れていた過去がやって来るなんて…思いもよらず…