小春日和
転校生のあとを私はついて歩く。
しばらくしてやっと転校生は歩くのを止めてこちらを振り返った。
「あの~何か用ですか??」
「覚えてない?俺のこと」
さっきとは全く違う声の色。
え!?誰!!
「……ごめんなさい、覚えてないです」
「……」
「……」
「……」
沈黙が続く
その間ずっと私を見てくる……いや睨んでくる転校生
何何??
何かしたっけ、私…
「……あの」
「一ノ瀬…智也」
突然発せられたその言葉が胸に突き刺さる…
え??
なに…何か知ってる
その…名前……