小春日和
「あれ??梓ちゃんだ~!」
1人の部員が突然声をかけてきた
「相変わらず可愛いね~」
どこぞのナンパ野郎だって思うくらいチャラくて軽い男だった
そして、その横に冷たい瞳をした茶髪の男が口を開いた
「あれ?マネージャー増えたんだ」
「……はじめまして…」
「ハル!!何挨拶してんの!?」
え!?
いやだって……
冷たい瞳をした男はクスッと笑って
「おもしれ…」
別にウケを狙った訳じゃないんだけどな……
「ハル!早く部屋戻れ!」
さっきより強い口調で夏目先輩は言ってきた
「……はい」
戻れって言われても、戻るには角高の人たちの間を通らなければならない
仕方なく穂波先輩のあとに着いて行き、通り過ぎようとした
「俺、ちっちゃい子結構好みなんだよね~」
茶髪の男が言った瞬間……
グイツ――
ダン!!
痛ッ!
私は、腕を捕まれて壁に押し付けられていた