小春日和
『ハル!!!』
そこには、玄関で倒れている小春がいた。
「ハル!ハル!」
「ハァハァハァ……」
すごい熱だ…
家の人はいないのか…
夏目はポケットから携帯を取り出し電話をかけた。
『プルルルルル――もしもし?』
「もしもし!!親父?今日確か休みだよな??至急来てくんね?頼む!!」
夏目はそう言って電話を切ると、小春をリビングのソファーまで運んだ。
小春は苦しそうに息をきらしている。
夏目は小春の額に濡れタオルをのせては換え、のせては換えと父が来るのを待っていた。
15分くらいたち、夏目父は到着した。