小春日和
「ハル、購買行くでしょ?」

「うん」


四時間目が終わりお昼の時間

私はいつも購買で済ませている。自分で弁当は作らない。めんどくさいし。



「今日は何?」

「ん~メロンパン!!」

「あとは?」

「コーヒー牛乳!!」

「まさかそれだけって言わないわよね??」

「それだけだけど」

叶絵はあんたバカじゃないって顔してる。

「何?その顔」

「あんたバカじゃない??」


やっぱり……


「だからそんな貧弱なのよ!!」
「うっさいわ!」


いつもこんな感じで叶絵と口論している。
でも、叶絵が心配して言ってくれてるってことは分かってる。


教室に戻ろうと歩き始めた。



それにしても、いつもながらすごい人ιι








ドンッ!!




「うわっ!!」




私は誰かとぶつかってしまった。
おかげで持っていた物は落ちてしまった。




あちゃ~ιι


「ごめんなさい」

「こちらこそ、ごめんね……あ……」

「?」




ぶつかってしまった人の顔を見ると……

見覚えのある顔が目の前にあった。




「小春ちゃんだ!!!」





え?
何で名前知ってんですか??







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