小春日和
額の冷たさを感じ目が覚めた。
目を開けると、覚えのない部屋にいることに気づく。
どこだ……ここ…
「あ!ごめん、起こした??」
だるさで頭がついていかない。
でも、この声は分かる…
「夏目…先輩…何で?……ってかここどこ??」
「ここは俺ん家の俺の部屋!!詳しいことは明日話すから、今は寝な!」
夏目は優しく言って小春の頭を優しく撫でた。
「そういえば、ハルの親は仕事??さっきから電話してんだけど家に誰もいないのか出なくて…」
「……」
「?ハル??」
「あ…電話しなくても大丈夫です!!」
「…でも…」
「大丈夫です!!」
「いや、でも一応連絡しとかないと…」
「いりませんって!!」
何でこんなに必死に言うんだろう……
――ハル1人だから
叶絵の言葉が浮かんだ。
もしかして何か関係あるんじゃ………ダメだ
俺が口出しする資格ない…
夏目は聞きたい気持ちでいっぱいだったが、抑えた。
「ハァ…分かったよ!連絡しないから…もう寝な!」
夏目はもう一度小春の頭を撫でて部屋を出ようとした
そのとき…