小春日和

いろいろ考えていることが夏目先輩には分かったらしく、優しく頭を撫でて言った。

「いいよ、無理に今返事しなくて!でも俺の気持ちを教えておきたかった。」

「……すいません…私…こんなこと言われたの初めてで、正直よく分からないんです」

「知ってる!ハル恋愛とかしてなさそう」



なっ!!確かにそうだけど…何で分かんのよιι


「…提案なんだけど」

「何ですか？」

「…次の大会優勝したら………俺と付き合って!!」

「はぁ!!!???」

「そんな驚かなくても…」

「いや、だって…次の大会って来月じゃないですか!!」

「そだよ!」

「私よく分からないっていいましたよね？」

「うん、言った!!」



そんなあっさり…



「無理です!」

「何で??」

「よく分からないのに付き合ったらダメだと思います!」

「ん～ハルは俺のこと嫌い？」

「嫌いじゃないですけど…」

「じゃあ大丈夫!!」

「いや、意味分かりませんιι」

「試しに一度付き合ってみたらいいよ!」



そんなんでいいのかな…



「んじゃあ、大会優勝して付き合ってもいいって思ったら……俺にキスして!!」




はあ？
何でこの人は恋愛経験なしの私にそんな高度なこと求めるかな…


「あの……」

「絶対優勝するから!!」


言いたいことを遮られた。
とても真っ直ぐな瞳。
たまにするこの顔に思わずﾄﾞｷｯとしてしまう……









この気持ちは何？