小春日和
―――土曜日 AM9:55
駅前にはもう夏目先輩がいた。
「おはよ!ハル♪」
「おはようございます」
「私服初めて見た!」
私は叶絵と遊びに行くときよりかわいい服を選んで着てきた。スカートなんていつぶりだろうってくらい着てないιι
一応先輩達だし…気を付けなきゃ!
「まあ、初めてでしょうね」
「かわいい♪」
「///…っ!!そういう夏目先輩も……かっ…カッコイイですよιιι」
「え?何?聞こえな―い!」
嘘つけ―!!
絶対聞こえてるよ!!
「ねぇ~ハル!何て言ったの?」
「何も言ってません!!」
もう二度と言ってやらない!!
……でも…
私はチラッと夏目先輩の方を見る。
やっぱ普段と違う…
私服だからなのか、いつもより大人びて見える。
「あいつら遅ぇな、ハル!」
「…え!?ああ~そうですねι」
「もう行っちゃうか!!」
「え!でも…」
「遅ぇんだもん!行こ行こ!!」
夏目先輩は私の腕を引っ張って歩こうとした……瞬間…