刹那よりも限り無く


それから
静かに
車は止まって



「明日仕事が終わった後飯食いに来っから。
ちゃんと俺の好物用意しとけよ」


運転席からの
彼の声に


ふと気付くと
私の家の前だった



タカシ


…タカシは



死んじゃったんじゃ
なかったの?




走り去る
彼の車が

見えなくなるまで



…問い掛けてた





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