刹那よりも限り無く
「なんか、あの人
最近デートしてるみたい
私には何もいわへんからデートかどうかわからへんねんけど
なんせ
私、この力持ってるからなぁ
見えてしまってん!
言うたらあかんよ」
康子さんが
目配せをする
「ええ!?ほんと?」
思わず大きな声を出してしまった
「ちょっと!
2人で内緒話?母さんも
入れてよ!」
そう言いながらも
母は鼻歌まじりのクッキング
康子さんは
あわてて話題を変えた