刹那よりも限り無く
「私も
それがなんでなのか
その時はわからんかった
…だけど
たくさんの知り合いのうちの
ひとりにすぎなかったのが
お互いの
魂と魂が
惹かれあうように
すぅっと近付いて
くっついて
一緒にいるように
なって…
あぁ、文雄さんが
私にとって
運命の人やったからかなぁ、と思ってん
死んでほしくない
死なせないって想いが
オレンジ色って
あったかい色に
現われたんかもしれない
死線が見えてるのに
ものすごおく
好きになってしもて
随分悩んだよ
誰だって
大事なもんは
なくしたくないでしょ」