刹那よりも限り無く
私は

彼女が泣き崩れたのを見て



少しずつ
パズルのピースが揃ってくるような気がした

少なくとも
タカシを知っているんだ


「…とりあえず
ごはん食べる?」


気付いたら
私はそう声をかけてた



彼女は泣きじゃくりながらうなずく



部屋の中にはまだ
甘くこおばしい肉じゃがの香りが
漂っていることに


ふと気がつく


2人とも
髪の毛が
無茶苦茶


なんだか
私達こどもみたいだ





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