大空〜伝えたい願い〜
めったに見れないという、流れ星…。
私は見た…。
初めて見た…。
友達に聞いたことがある…。
「流れ星に願い事を三回唱えると、願いが叶う。」
私は、流れ星が流れるまで待った。どれだけ、時間が過ぎたのだろう……?

流れ星がとうとう流れた。
私はすぐさまに唱えた。
「素敵な恋…
素敵な恋…
素敵な恋…」
やり切った感じ…。
するともう一つ流れた…。
私はすぐさまに唱えた。
「親に会いたい…
親に会いたい…
親に会いたい…」
欲張りすぎるかなっと思ったが、欲張ってもいいよね…と思った…(笑

すると朝日が見えてきた。
朝だ…。

私は全く寝ていない…でも、皆が寝ている間に私はいいことが二つあった…。
一つはキレイな夜景が見れた…。二つ目は願い事ができた。
叶うかは分かんないけど…願ってもいいよね…。
朝日がだんだん上にいくつれに、星は見えなくなってきた…。
あのキレイなのはおしまい。
それだけでも、切なかった。

「茜お姉ちゃん…起きてたの…?」
萌々が目をこすりながら起きてきた。
「萌々ちゃんゴメンね…起こしちゃった…?」
「ううん……大丈夫…」
「ファーーッ、あら茜ちゃんに萌々ちゃん起きてたの…?」
山本先生だ…。
「うんっ。」
「萌々ちゃんは私が起こしちゃったみたいで…。」
「あらっそうなの?まだ時間あるから、ゆっくりしてても大丈夫よ」
と言って山本先生はどこかへ行った。
「萌々はまた寝る……」
と言って萌々は眠りについた。
私は何をしようか迷っていた。
暇すぎて、窓の向こう側をまた見た。
「朝もキレイなんだ〜。」
海は朝日で光っており、眩しい…。
砂浜はキラキラと光っており、夜とは少し違う景色だった。
空を見上げると、真っ白な雲が広がっており、その背景になっているのが、青色の大空…。そして、太陽がギラギラと輝いている。
こんなキレイな物が見れるなんて、生きててよかったと、初めて思った。
いつも、
「私なんか、どうして生まれてきたの?どうして生きてるの?どうして私はここにいるの?」
なんてしか思った事がない。

今は、友達もできて、兄弟みたいな存在ができて、私は新しく生まれ変わろうとしている。

私が感動していると
「お母さん…お母さん」
< 5 / 13 >

この作品をシェア

pagetop