大空〜伝えたい願い〜
「うん…前教えたでしょ?ドキドキしたり、胸が痛むのは、恋してるんだって。」
「えっ…私が大大輝に…? ゴメン春香…」
「いいの…私はもうきっぱしあきらめたから」
「ありがとう」
本当は春香…我慢してるんだろうな…。優しい…。大丈夫だよ…。春香はかわいくてこんなに優しいんだから…。いい人と付き合えるよ…。大丈夫…。
「茜!頑張って!!私は応援してるよ!!」
「ありがとう」
「私も茜からいっぱいの勇気に優しさをもらったんだから、今度は私がいっぱいの勇気に優しさをあげる!」
「ありがとう」
私は大輝への「好き」が分かった。
初めての「恋」…。
初めての「好き」…。
初めての「応援」…。
初めての「友達」…。
初めての「愛する」…。

ここに来てから、初めてがいっぱいできた。

おばあちゃん…。
私…この恋…。
あきらめずに頑張るよ…。
おばあちゃん見ててね…。

私は真っ白な雲が広がっている青空にそう呟いた。

私…大丈夫だよね…できるよね…。
心配が溢れ出す…。
その反対に「好き」っいう気持ちが溢れ出す。
好きな人のいい所を十個以上あげろって、言われたら…。
あなたのしぐさ。
あなたの癖。
あなたのぬくもり。
あなたの笑顔。
あなたの手つき。



十個以上答えれるかも分からない…。
でも「好き」という気持ちは誰にも負けない…。
勝てる自信がある。
大丈夫…自信がついてきた。

何ヶ月か過ぎて「好き」という感情が止まらなくなってきた日のことだった。
私達は五年生になった。
五年生では「林間」という楽しみがある。
林間では、班でアスレチック、カレー作り、いっぱいある。
友達とでのお泊り。
楽しみ。皆は五月にある林間のことで、大忙し。
そして班も決まった。
なんと、私と春香と大輝と亮介の四人の班だ。
二人で喜んだ。
「やったね、茜!!大輝と一緒だよっ!!」
「うんっ!!それに春香も亮介と一緒じゃんっ!!」
「うん…///」
そう、春香は今新しい恋をしている。
林亮介…まぁ、カッコイイのはカッコイイ。モテモテなんだよね。
でも、春香ならきっといけるよっ!!
私達は今、カレー
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