大空〜伝えたい願い〜
みたい…。
肉…頑張ろう…。
春香が玉ねぎのせいで涙が出ている。
「この涙…嬉し涙…」
「えっ………」
「この涙…玉ねぎのせいだけど、でも好きな人と同じ班になれて、それに茜とも同じ班…。一気にこんな嬉しいことが起こるなんて…って思って(笑」
春香……。
「うんっ!!私も嬉しい!!春香と同じ班に好きな人もいる。嬉しい」
春香…。
私もそう思うよ…。

これってただのまぐれ?奇跡?でも、期待しちゃうんだよね…。奇跡でもまぐれじゃなくて、なんかで結ばれているのかなって、感じで期待しちゃう…。
「おーいっ!!カレーまだかーっ?!」
大輝の声だっ…。
「はーいっ!!今持って行くっ!!」
私が答えた。
そして、暑い中、煮込んだりかきまぜたり、ご飯もなんとか焦げずにできたし、上出来!!

「いただきまーっす」
四人の声がハモった(笑
「カレーおいしーっ」
春香が叫んだ。
「本当ーー!!すごいおいしいっ」
私も思わず言う。
「おーっ!!意外にうまい」
大輝だ。
「意外って、どーゆう意味よっ」
私と春香がハモった。
私達は顔を見合わせ、笑った。皆が笑顔だった。
こんなに笑顔が見れるなんて、すごく優しい気持ちになれる。
自分達で作ったカレーが笑顔で食べれる。

小さい頃なんて
学校ではいじめられ、給食なんてろくに食べれなかった。
家ではおばあちゃんがいたが、でてくる物なんて玄米ぐらいだった。
だけどここに来てから、楽しく食べれる。
こんなに美味しいご飯は初めて…。

キャンプファイヤーの時間がやってきた。
真っ暗な夜空に灰色の煙、赤く燃え上がる炎。
楽しいO(≧∇≦)o
とうとう終わって、テントに行った。
テント一個つき、二人まで。
私は春香と一緒!
「茜〜なんか話そう〜」
「いいよ〜」
私達は愚痴の話しをしていた。
そしたら、いきなり春香から恋バナの話しを持ち上げられた。
「茜って、大輝と結構釣り合っている!」
「春香こそ、亮介とお似合い」
「大輝とならな〜…茜!告っちゃいなよっ」
「え〜…。」
「私の方こそ手伝ってもらったんだから、お返ししないと」
「そんなん、春香だって告っちゃいなよっ」
「あたしは…。」
「あたしは、中学なってから告白しよっかなって思ってるんだよね//」
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