御啓論
僕らの世界
罵り合い
奪い合い

一体何を
得られたのか

欲しいなら
与えろと

マトモな誰かが
ほざいたけれど

長い間
塗り潰した

画帳は白くは
ならないよ

其れでも
君が望むなら

画帳を棄てる
道も在る

生きていれば

主張と妥協が
繰り返してく

何れも正しくないし
何れも間違ってないのさ

なのに人は

正義とか悪とか
決めたがるけど

何れも立派ではないし
何れも惨めではないのさ

他人の粗が
見えるのは

自分の心が
貧しいからと

何処かしらで
聞いたけど

其れを聞いてまた
悲しくなったよ

得意気にさ
正論を述べて

世界が少しは
変わるなら

アイツらは

どうして世界に
葬られたのか
教えてよ

生きていれば

真実と偽りが
入り乱れてく

何れも歴史上では
いつかは逆転するのかな

なのに人は

目の前の全てに
惑わされながら

必死に白になりたがり
ゆっくり黒に染まってく

もっと
優しい気持ちに
なれたなら

明日の世界は
温かいのかな

もしそうだったら
いいのになぁ

朝起きるのが
楽しくなるような

そんな世界なら
いいのになぁ

生きていれば

空想と現実が
あやふやになって

時には浸ってしまうし
時には突き付けられるさ

なのに人は

過程とか結果とか
そんな事ばかり

何れも大切ではないよ

だけれど

どうでも良くはないもんさ


ってどないやねん


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