御啓論
建前と本音とあたし
嘘のような本当より
本当のような嘘がいい

知らなければ
良かった事が
余りに多過ぎたんだよ

そんな風に嘆くのは
大人になったからかな

それとも未だ
子ども過ぎて
受け入れたくないのかな

雲行きに煽られて
眉間にシワを寄せて

雨が降ると思って
窓を閉めたのに

息苦しくなって
助けて欲しいと叫ぶよ


このまま
堕ちるまま
何処まで沈むだろう

あの日から
マルボロのため息が
部屋を埋め尽くしている

このまま
朽ちるかな
這い上がれるのかな

格好つけずに
洗いざらい吐くなら

前者を望むあたしが居る
後者を望むあたしも居る


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