今度は俺が恋をする
「えっ?」



振り返ると、そこには凛先輩がいた。



「大丈夫です」



凛先輩に泣いていたのを気付かれないように笑顔でそう答えた。



「おまえなんか目ぇ赤いけど……」



「ちょっと眠くてあくびしただけですよ」



「違うだろ~?
なんかあったのか?」



「なんにもないですよ!大丈夫です」



「悩みがあったらいつでも相談して来いよ!」



「ありがとうございます」



「ほら、部屋に戻るぞ!」



そう言ってさりげなく手を握られた。



< 107 / 133 >

この作品をシェア

pagetop