今度は俺が恋をする
ボソッと話す声は、尊都先輩らしき声。


私は、恐る恐る目を開けてみた。



そこにはやっぱり尊都先輩がいた。



「おまえサボり?」


「いえ、お腹が痛くて」



布団の中では凜先輩がベッドから落ちないように、ギュッと抱きしめてくる。



早く尊都先輩行ってくれないと心臓がもたないよ……。



「なんか悪いもんでも食ったんじゃねぇの?」



「分かりません。
尊都先輩こそサボりなんじゃ?」



「まぁね!
眠くて寝に来た」



そう言って近付いてくる。




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