今度は俺が恋をする
「俺コレにしよ!」


先輩はお金を入れてスポーツドリンクのボタンを押した。



スラッとした指先。でも、血管が出ていて綺麗な手。



男の人の手なんて
まじまじ見た事ないけど、
あたしより綺麗な手をしてる。



「おまえは?」



考え事をしている
私に、いきなり
話かけてくるからびっくりした。



「えっ?」



「こんなので悪いけど、一応お詫び。

鼻血出させた」



「鼻血出させたは一言余計ですけどね!」



「先輩!
私、フルーツオレで」



「ガキだなぁ」




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