恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
10.春休み
春休みに入った3月。





部活に里中先輩がやってきた。






多くの1、2年生は無視していたが、未だに(怖い)と思っている生徒は声をかけてしまった。





「何しに来たんですか?」
「松瀬いる?」
「はい。松瀬ー」
「何?あ…」







出来ることなら会いたくなかった人。その人が聖佳の前にいる。




「ちょっと来て」
「何ですか!?どこ行くんですか!?」


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