恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
12.記憶
聖佳は退院直前に担当の先生にこんな質問をした。







「先生、車椅子テニスって出来ますか?」
祐希には『絶対にやりたい』と言ったもののやれる自信がなかったのだ。





「うーん。わからないけど、やりたいと思うならやりなさい。ただし、無理はしないこと。わかった?」
「はい」


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