恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
しかし、2人は聞いていない様子だった。






「…二人は付き合ってるの?」
「うん。一応…。しょっちゅう喧嘩してるけどね」
「良いことじゃない。喧嘩するほど仲が良いって言うし」
「まぁね。ただやり過ぎるの。あの二人。ほら」





どうやら、おさまったらしく静かになっていた。


菫は二人の顔を見ると大きなあざがあった。

「だ、大丈夫なの?」
「うん。多分。…全く」




いつものことらしく、聖佳は呆れながらナースコールを鳴らした。
「はい。どうしました?」
「すいません。傷の手当てをお願いします」






しばらくして看護婦さんが来た。


「あ、私じゃなくて、あの二人です」




裕太は手当てして貰いながら謝っていた。


「「すいません」」



「元気なのは良いことよ。でも、やり過ぎないでね」


「はい…」


< 132 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop