恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
祐希は空を見上げた。
「……なんかダメだな。僕……1年先にしようかな」
「ダメだよ!絶対に。そりゃ、一緒に高校卒業して、大学入学して卒業してって思ってたけど……これも運命」
「そうか……そうだよな」
「うん。そう思わなきゃ」
「だよね」
「それにね。里中先輩のこと、少し感謝しているの」
「感謝?」
「うん。いじめを受けたことで、いじめられる側、いじめる側。両方の気持ちを考えられるようになったの」
「確かに、そう考えることもできるな……」
「確かに里中先輩がやったことは許せないこと。だけどいじめる側、いじめられる側。両方の気持ちを知ることができるのは……多分、いじめられた人だけの特典じゃないかな」
「なるほどな……」
いじめる側はいじめられる側の気持ちを考えることはないけれど、いじめられた側はいじめる側の気持ちを考えることもある。
だから、両方の気持ちを知ることができるのはいじめられた側の特典なのではないだろうか。
とは言うものの、いじめを肯定出来るわけではない。
「……なんかダメだな。僕……1年先にしようかな」
「ダメだよ!絶対に。そりゃ、一緒に高校卒業して、大学入学して卒業してって思ってたけど……これも運命」
「そうか……そうだよな」
「うん。そう思わなきゃ」
「だよね」
「それにね。里中先輩のこと、少し感謝しているの」
「感謝?」
「うん。いじめを受けたことで、いじめられる側、いじめる側。両方の気持ちを考えられるようになったの」
「確かに、そう考えることもできるな……」
「確かに里中先輩がやったことは許せないこと。だけどいじめる側、いじめられる側。両方の気持ちを知ることができるのは……多分、いじめられた人だけの特典じゃないかな」
「なるほどな……」
いじめる側はいじめられる側の気持ちを考えることはないけれど、いじめられた側はいじめる側の気持ちを考えることもある。
だから、両方の気持ちを知ることができるのはいじめられた側の特典なのではないだろうか。
とは言うものの、いじめを肯定出来るわけではない。