恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─

次の日。


聖佳が学校に行ったら星弥が恋について話し始めた。






「聖佳ー。あのね、佐川先輩に告白したんだけど振られたのー」
「えっ、うそでしょ?」
「ほんとー」
「なら、なんで笑ってるの？」


この日星弥は今まで見たことのない笑顔だった。


「でね、それを佐倉君に見られてね
『テニスやったらすっきりするかもよ』
って言われてテニスに行ったら、かっこいい子がいたんだ」



祐希という言葉に反応しながら一人の男の子が浮かんだ。




「その子ってもしかして鮎川祐太君？」
「そうだけど。えっ？なんで知ってるの？」


やっぱり…と思いながらしつこく聞いてくる星弥に説明した。