恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─

「ねぇ、裕太。卒業旅行、行かない？」
「どこいくんだ？」
「ここ」




そう言ってパンフレットを見せる。そこには桃楽園と書かれていた。小さな旅館だが、多少人気がある。
「桃楽園かー」
「うん。どう？」
「いいじゃん。なぁ、祐希」
「うん。そうだな」
「違うー。二人で行きたいの！」
「マジで！？」
「嫌なの？」
「ううん。めちゃくちゃ嬉しい！」

「良かったー」


裕太はパンフレットを見た後、祐希に話しかけた。


「祐希。お前はどうすんだ？」
「僕は……来年行くよ」
「祐希君。いいの？」
「うん。二人の方がいいし」
「そっか」