恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─

いじめへ

次の日、朝練が終わってから聖佳が里中先輩のところにやってきた。







「どうでした?」
「えっ?」
「『えっ?』じゃないですよ。鮎川君からメールがきました?」






(気にしてくれてるんだ…)と思いながらも裕太が聖佳のことが好きだということが許せずにいる自分がいた。




「来たよ。でも、だめだった」


少しなげやりな感じで言った。




「そうですか。残念でしたね」






聖佳は落ち込んでいた。
けれど、里中先輩は告白した方が良いと煽った聖佳のせいにしようとした。
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