恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
いじめる側からいじめられる側へ ―実乃―
それから、数日後。
嘘をついていることに心が痛んでいた実乃は思い切って、祐希に相談した。
「相談って?」
「あの……里中先輩に脅されているの。どうしたらいいと思う?」
と、少し涙目になりながら言った。
「そんなの簡単じゃん」
「えっ」
思わず、顔をあげる。
「4つの方法がある。1つ目はどっちにもつかないでただいるだけ。ただし、この方法は、この先2人とも友達として付き合えなくなる可能性は高い。2つ目は先輩に付くという方法。ただし、それはいじめの加害者になるということ。3つ目は聖佳に付くという方法。これには、聖佳といじめに立ち向かう勇気が必要。そして4つ目は難しいけど、里中先輩自身を説得していじめを起きないようにする方法。どれが正しいかなんて誰にもわからない。ただ、1つ僕が言えるのは自分が選んだ答えが正解なんだと思うこと」
「うん、そうだね。ありがとう」
涙目で相談に来てきた実乃だったが、帰りには笑顔が目立つようになった。
答えはひとつ。
初めからそうするつもりだった。それ以外、考えられなかった。
祐希に相談して背中を押して貰えた気がする。
嘘をついていることに心が痛んでいた実乃は思い切って、祐希に相談した。
「相談って?」
「あの……里中先輩に脅されているの。どうしたらいいと思う?」
と、少し涙目になりながら言った。
「そんなの簡単じゃん」
「えっ」
思わず、顔をあげる。
「4つの方法がある。1つ目はどっちにもつかないでただいるだけ。ただし、この方法は、この先2人とも友達として付き合えなくなる可能性は高い。2つ目は先輩に付くという方法。ただし、それはいじめの加害者になるということ。3つ目は聖佳に付くという方法。これには、聖佳といじめに立ち向かう勇気が必要。そして4つ目は難しいけど、里中先輩自身を説得していじめを起きないようにする方法。どれが正しいかなんて誰にもわからない。ただ、1つ僕が言えるのは自分が選んだ答えが正解なんだと思うこと」
「うん、そうだね。ありがとう」
涙目で相談に来てきた実乃だったが、帰りには笑顔が目立つようになった。
答えはひとつ。
初めからそうするつもりだった。それ以外、考えられなかった。
祐希に相談して背中を押して貰えた気がする。