欲張りなすき・・・
「あれ?ちょっと待てよ。」

翔は突然思い出したようにパソコンに保存した3人の画像を見た。

「そうだ、学生の男、メガネかけたこいつ。最初にメモが入っていた日に(先生の家の近くで)見たことある!」

雄哉の針を持つ手が止まった。

「マジ?」

「ああ。俺にぶつかって逃げていったやつだ!」

「そいつ大学前から電車に乗ったぜ。」

そういうと雄哉はビデオを再生した。ビデオにはしっかりその男が乗ってくるのが写っていた。

「ここの大学生かな?」

「そんな感じだよな。」

「エリートかよ!エリートがストーカーかよ。勉強ばっかりしていたお坊ちゃんがストーキングに走ったってことか。」

「じゃあ翔、ストーキングの証拠写真でも撮って、お坊ちゃんのエリートのプライドくすぐれば引き下がるかもしれないぜ。経歴に傷がつくとか言ってさあ。」

「ああ、頑張ってみるよ。」

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