欲張りなすき・・・

コンビ結成

「すごいなあ。ここで勉強しているのか?」

「はい。」

翔は先日の写真を男に見せた。男の顔が青ざめるのが見てわかった。

「まずは自己紹介だ、おれは・・・」

「知っている。高柳翔さんですよね。」

「よく知っているな?調べたのか?」

「はい。僕は柏原真治。学校には内緒にしてもらえないですか?もうあんなことしません。本当にゴメンナサイ。」
メガネの男、真治は床に顔をこすり付けて泣きながら懇願した。その姿を見て翔は「どうしようかな・・・」とニヤニヤと意味ありげに言った。



「とりあえず、メルアド交換しようぜ♪」

翔の明るい声に真治は驚いて顔を上げた。

「別におれ、怒っていないぜ。先生、可愛いからな。真治が好きになるのもわかるぜ。おれだって大好きだし。」

「えっ?怒ってないのですか?」

「なんで?」

「いや、あんなメモで脅しをたり、ストーカーしていたから。」

「最初はムカついたぜ!でもよ、お前ちゃんと謝ってくれたじゃないか。」

真治は頭を再び下げながら「ありがとうございます。」と泣きながら返事した。

「とにかく、顔上げて普通に話ししようぜ!」

そういうと翔は真治に机の上にあったティッシュの箱を渡した。

「なあ、何か食べに行かないか?おれさあ、ずっと真治待っていたからおなかすいちゃって」

「じゃあ、学内にカフェがあるのでいきますか?」

「いいねえ~」

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