欲張りなすき・・・
数日後、翔と愛莉は瑠璃香のいる病院の前にいた。
「お見舞い、お花でいいかな?」
「まだ、食べ物良いかわからないからなあ。」
「ところで・・・」愛莉は誰のお見舞いか聞こうと思ったが、会えばわかると思って、聞くのをやめた。
翔に連れられて入った病室には瑠璃香がいた。翔は瑠璃香の母親に挨拶をしていた。
(やっぱり・・・瑠璃香ちゃんのことだったんだ。)
「あっ!愛莉ちゃん先輩」瑠璃香が無邪気に声をかけた。
愛莉は動揺を気づかれまいと無理に明るく振舞った。
「瑠璃香ちゃん。久しぶり、どうしちゃったの?」
「う~ん。こけちゃって^^」瑠璃香はおどけたように返事をした。
「よく言うよな。あの日おれが来るまでずっと寝ていたらしいぜ。」
「寝ていた?」愛莉は意味がよくわからなかった。
「うん。瑠璃香ね。このままずっと寝ていてもいいなって思っていたら、翔君の声で目が覚めたの。」
「えっ?」
「翔君がこっちの世界に戻してくれたんだ。ねえ、翔君。」
「ああ。」
愛莉は瑠璃香の言葉を聞いて何もいえなかった。
(なにこっちの世界って、瑠璃香ちゃんそんなにひどかったの?)
何もいえずに立ちすくむ愛莉に翔は「飲み物買いに行かないか」と声をかけた。
「瑠璃香、ちょっとゴメン。何か飲んでくるわ」
そういうと翔は、愛莉の手を引いて病室の外へ出て行った。
「ごめんなさい。愛莉ちゃん先輩・・・」一人残された瑠璃香は小さな声でつぶやいた。
「お見舞い、お花でいいかな?」
「まだ、食べ物良いかわからないからなあ。」
「ところで・・・」愛莉は誰のお見舞いか聞こうと思ったが、会えばわかると思って、聞くのをやめた。
翔に連れられて入った病室には瑠璃香がいた。翔は瑠璃香の母親に挨拶をしていた。
(やっぱり・・・瑠璃香ちゃんのことだったんだ。)
「あっ!愛莉ちゃん先輩」瑠璃香が無邪気に声をかけた。
愛莉は動揺を気づかれまいと無理に明るく振舞った。
「瑠璃香ちゃん。久しぶり、どうしちゃったの?」
「う~ん。こけちゃって^^」瑠璃香はおどけたように返事をした。
「よく言うよな。あの日おれが来るまでずっと寝ていたらしいぜ。」
「寝ていた?」愛莉は意味がよくわからなかった。
「うん。瑠璃香ね。このままずっと寝ていてもいいなって思っていたら、翔君の声で目が覚めたの。」
「えっ?」
「翔君がこっちの世界に戻してくれたんだ。ねえ、翔君。」
「ああ。」
愛莉は瑠璃香の言葉を聞いて何もいえなかった。
(なにこっちの世界って、瑠璃香ちゃんそんなにひどかったの?)
何もいえずに立ちすくむ愛莉に翔は「飲み物買いに行かないか」と声をかけた。
「瑠璃香、ちょっとゴメン。何か飲んでくるわ」
そういうと翔は、愛莉の手を引いて病室の外へ出て行った。
「ごめんなさい。愛莉ちゃん先輩・・・」一人残された瑠璃香は小さな声でつぶやいた。