欲張りなすき・・・
翔は、疲れた顔をして家に帰ってきた。

「ただいま。」

「よお!」居間のソファーに毅が座って翔の帰りを待っていた。

「杉浦さん、ちゃんと送っといたぜ。」

「ありがとう。」そう言うと翔は毅の横に座った。

「礼言われちゃったぜ、俺」

「???」

「俺のおかげで翔と付き合うことができて・・・幸せだったってさ。」

それを聞いて翔は声を殺して泣き出した。
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