欲張りなすき・・・
途中コンビニで休憩をしながら2人は鎌倉へ向かった。住宅街、商店街、公園、知らない風景が目に飛び込んでくる。
T路地を左に曲がる。
大きなお寺のある道を右に曲がる。

愛莉は驚いて、前にいる雄哉に大声で話しかけた。


「ねえ!!!道路に線路がある!!!」

「え?」

「線路!!!」

「江ノ電!!!」雄哉が叫んだ。


しばらく行くと目の前に海が広がった。

「わあ!」

雄哉が海沿いのパーキングにバイクを止めた。

「ついたよ。」

「わあ、ありがとう^^」

2人は砂浜に降りて散歩をした。愛莉は「貝殻が落ちている~」と嬉しそうに拾っていた。


「今度、どこ行きたい?あっちに行くと江ノ島。こっち側は鎌倉。」

「どっちもいいなあ。」

「江ノ島は水族館があるよ。鎌倉は・・・寺だ。でも大仏もあるし、結構面白いお店も多いよ。」

「どうしよう。」

「じゃあ、俺の好きなお寺に行ってもいい?」

「うん、連れて行って。」

海沿いの道を走る。心地よい風が2人を包む。
しばらくするとバイクは細い道に入る。風景が海沿いの街から、だんだん観光地に変わってきた。
雄哉はコインパーキングにバイクを止めた。

「ちょっと歩くけれど大丈夫?」

「うん」

2人は信号のある道を曲がった。目の前に山がみえ、お寺の入り口が見えた。少し歩くとオルゴールが沢山おいてあるお店が見えた。

「ねえ、見てもいい?」愛莉が嬉しそうにいった。

「もちろん」

「わぁ~可愛い^^ あれなんて綺麗♪ 」

愛莉は手にとっては鳴らしていた。オルゴールを見てはしゃぐ愛莉を雄哉はただ嬉しそうに見つめていた。

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