欲張りなすき・・・

和解

翌日、顔に青あざを作って翔は学校に向かっていた。
渋谷の駅を降りて、学校へ向かう途中にある交差点、そこに雄哉が立っていた。

「おはよう。翔」ためらいがちに声をかける雄哉。

「雄哉。」

「昨日は、感情的になってゴメン。」

「いいよ。当然の反応だよ。」

「少し、話さないか。」

「ああ。」

そういうと2人は、学校の近くにある公園のベンチに座った。

「いい男台無しだな。」

「お前がやったんじゃないか。」

「悪かったよ。まだ痛いか?」

「いや・・・ちょっと。お前だって手、痛かっただろう。」

「まあな。」


そういい終わると、2人は何を話したらいいのか言葉が見つからず、しばらく黙り込んだ。
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