欲張りなすき・・・
「ところで、もう一つ聞いてもいいか?」

「ああ」

「お前のその・・・なんだ、一番って誰だ?」

「はあ?愛莉に決まっているじゃないか。」

「美月先生じゃないのか?夢中だったじゃないか。」

翔は、何言っているというような顔をした。「雄哉、お前さあ、好きな女優いたよなぁ。」

「ああ、あの人はもう俺の理想そのものだよ。」雄哉は少しうっとりして答えた。

「じゃあ、愛莉は一番じゃないのか?」

雄哉は真面目な顔をして、「一番に決まっているじゃないか!」

「それだよ!それ!俺にとって先生は別格なの!お前その女優とエッチしたいって思うか?思わないだろう。」

それを聞いて雄哉は大声を出して笑った。それを見て翔は「何がおかしいんだよ!」と怒った口調でいった。

「いやあ、ごめん。じゃあさお前さあ、美月先生と付き合いたいとか思わないわけ?」

「そりゃ・・・でも・・・先生だからさぁ・・・会って話しが出来ればそれでいいんだ。今日、美月先生が何していたかわかれば良いわけで・・・・そこにいてくれればいいんだよ。」

「お前さあ。それじゃ、この前のストーカー君と同じじゃないか!」雄哉は笑いながら言った。

「何がおかしいんだよ!」翔はさらに怒って顔を赤くして叫んだ。

「ごめん。ごめん。お前、なんだか可愛いなあ・・・でも俺だったら、チャンスがあったら1回くらいエッチしてみたいって思うけどな。」

翔はふざけた口調で「雄哉くん、それって、汚れている」といって大笑いした。

「しかし・・・おまえって意外と常識人なんだな。俺だったら相手の立場なんて考えないかもしれない。」雄哉が真面目な顔をしていった。

「なんだよ。雄哉だって、今までは愛莉のこと、黙って見ていただけだったくせに・・・」

「それを言われるとなぁー。ある意味、同じか、俺達。」雄哉がばつ悪そうに言った。

「そうだよ。」2人は顔を見合わせて大笑いした。



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