天然姫様と秘密の王子様




逃げたくてももう遅い



私の頬に柳城くんの手がのびた




…って、ん?


「いつからいたの?」



手が冷たい

ほんの数分でもここまで冷たくなんないよ





「あー…30分前くらいから?」



「ええ!?」



「ちょい千葉とケンカしてさー」




ケンカって…それでホテル飛び出してきたの!?

ここにいるとか、寒くて私じゃ無理だよ



ちょっとでも暖かくなるように、私は柳城くんの手を包んだ




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