天然姫様と秘密の王子様




[保健室]



「せんせーい…っていないし」




は!?

こんな時に限って。


机の上には、『只今、出張中。用のある方は職員室へ』と書いてあった。


うぅ、ひどいよ。




「ちょっと待ってて」


「あっうん。」




ベッドに座らされ、彼は絆創膏やらいろいろと持ってきた

丁寧に手当てをされる。




…それが終わると。



「じゃ、俺帰るっ!」



「えっ?」



彼はいきなり立った。

もう帰っちゃうの?



なんだか寂しくなって、袖を引っ張った




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