天然姫様と秘密の王子様




「お前、カワイイな…」



「ほぇ??」



「い、いや…!なんでもねぇ!!」



「なっ!?」




なんか聞こえたと思ったら、今度は彼の顔が赤くなった


なんだこの人

1人でなにやってんのかな??



可笑しくて、笑っちゃう


それを見て、今度は眉がピクピクと動き出した





「ねぇ、なんて言ったの?」



「知らなくていいよ」



「教えてよ」



「嫌だ」




教えるくらいいいじゃん!



「教えてよ!」と私はバッと顔を上げた。

そのせいで、彼と目が合った。




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