You Love...
「じゃあ、入学祝、ってことで今日まで1500円ね。」





美容室の人は笑顔で言った。





「ありがとうございますっ、じゃあ。」





「はーい、いつもありがとね。」





カラン、と音を立ててドアが開く。





あたしは髪に手を伸ばしながら自転車へ向かう。





(・・短くなった・・。)





ちょっと後悔しながら家に向かって自転車をこいだ。









「ただいまぁ・・・。」





「おかえり、あら!短くなったねぇ~」





『短くなったねぇ』、って短くしろって言ったのは自分じゃん。





「ん、まーね。」





そっけない返事を返して自分の部屋に行った。





「うっわ・・、変。」





正直な感想だった。





(前髪切り過ぎ・・・。)





ちょっと店員さんを恨みつつ、仕方ないか、と開き直る。


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