君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~
「うおっ!翔と由姫ちゃんじゃん!」
中に入ると、案の定声をかけられた。
ちなみに声をかけてきたのは航くん。
他に岩崎くんと同じ男バスの三崎くんと大西くんがいた。
みんな喋ったことあるメンツだけど、なんか気まずい。
繋いでる手を見て冷やかされるともっと気まずい。
チラッと岩崎くんを見ると、ばっちり目が合ってしまった。
びっくりして思いっきり反らしてしまった。
あぁぁぁー…
なんてあからさまなんや…
なんてひとり落ちていると、航くんがあ、と言った。
「ちょっと店の前で語ろうぜ」
何を言い出すかと思えば、そんなこと…
はっきり言って嫌。
岩崎くんおるのに、悠長に語ってられるかあほ。ぼけ。
適当にお菓子と飲み物を買って、みんなで輪になってコンビニの前に座った。