君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~
7時になったところで解散した。
結局、最後まで笑えなかった。
また手を繋いで、かなり暗くなった道を歩く。
静寂の中、翔が口を開く。
「……なんかあった?」
「…なんで?」
「いや…なんか辛そうな顔してたし。」
あぁ……。
翔に心配をかけてしまった。
こんな卑怯なことしてるのに。
なんか、急に罪悪感がわいてきた。
「いや、なんもないよ」
翔にこれ以上心配をかけないように、笑顔をつくって返すと、翔は困ったような、悲しい顔をした。