君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~
翔side
俺はなんて勇気が無いのだろう。
女々しい。女々しすぎる。
こんなの、相手からしたら、うざすぎる。
それなのに由姫は、
すべてを話してくれた。
失恋したこと。
屋上でずっと泣いてたこと。
俺に付き合おうと
言ってくれたときのこと。
……まだ、あの人のことが好きだということ。
由姫は、何度も何度も俺に謝った。
なんで由姫が謝るんだよ。
謝るのは俺のほうだ。